妊娠初期に血液検査をして異常がないか調べる

ピンクの病院妊娠がわかると、産婦人科では血液検査をします。
採血は何回やっても慣れないものですよね。
私の場合、血管が細くてみえにくいのでいつも大変。他の人よりかなり時間がかかります。
なぜ、妊娠すると血液検査をするのでしょう?
また、血液検査でどんなことがわかるのでしょうか。

健康な血液をおなかの赤ちゃんに

血液は、各器官に酸素や栄養を届ける役目をしたり、そこから老廃物を受け取り、運び出す役目をしています。
妊娠すると、血液は胎盤を介しておなかの赤ちゃんに酸素や栄養を送ったり、赤ちゃんからの老廃物を受け取って運び出すという重要な役目をするのです。
妊婦さんの血液は、おなかの赤ちゃんのからだができる材料ともいえます。
血液が健康でなければ、赤ちゃんも丈夫なからだが作れません。
血液検査で細かく調べてもらいましょう。

どれくらいの種類の血液検査をするの?

注射看護婦妊娠期間中に受ける血液検査は、たくさんあります。
基本的な項目だけでも10項目以上あります。
貧血検査は期間中に何度も受けます。
必要に応じて受ける検査もありますので、数はもっと多くなることもあります。
妊娠期間中に行う血液検査の約8割は、初期に行います。
検査スケジュールは病院によって多少違うでしょう。

今始める妊娠中ケア

血液検査の主な項目

●血液型[ABO式、RhD式](初期)
A型、B型、O型、AB型か調べます。
Rh式では+か-かを調べます。赤ちゃんとの血液不適合があるかどうかも調べます。

●梅毒検査(初期)
血液を介して他の人に感染します。法律で感染の有無を調べることが義務付けられています。(検査費用は公費負担)

●B型肝炎(初期)
血液を介して他の人に感染します。産道や胎内で赤ちゃんに感染することがあります。
(検査費用は公費負担)

●C 型肝炎(初期)
血液を介して他の人に感染します。産道や胎内で赤ちゃんに感染することがあります。
●HIV検査(初期)
いわゆるエイズの検査。血液を介して他の人に感染します。
胎盤や産道、母乳などで赤ちゃんに感染することがあります。
●風疹抗体(初期)
風疹の免疫があるかどうか調べます。
●成人T細胞白血病ウイルス検査(初期)
白血病の発生率は低いのですが、母乳から赤ちゃんに感染することがあります。
●血液生化学検査[肝・腎機能](初期~中期) 
 腎臓や肝臓の機能を調べます。
問題がある場合は合併症妊娠のケアをしていきます。
●トキソプラズマ抗体検査(中期)
ネコの糞や土いじり、火の通っていない肉などから感染します。
初めての感染の場合、流産や早産、おなかの赤ちゃんに障害が出ることも。

●血液一般検査(初期・中期・後期)
赤血球・白血球・ヘモグロビン(赤色素)・ヘマトクリット(赤血球容積率)・血小板などの数や性質を調べて、主に貧血かどうか、出血を止める働きが正常かどうかなどを調べます。

●不規則抗体検査(初期・中期・後期)
母体の血液の中に他人の赤血球を壊す抗体(不規則抗体)があるかどうかを調べます。
この抗体があると輸血したときに副作用の原因になったり、胎盤を通過した血液が胎児の
赤血球を壊してしまうことがあります。
●血糖の検査(中期~後期)
妊娠糖尿病をチェックするため、血糖値を調べます。

採血された血はどこで調べるの?

カルテ一般的に採血された血液は、血液検査専門の業者の元に運ばれていきます。
緊急事態に備えて、病院内にもある程度の検査機器を置いているところもあります。
血液検査の方法は、現在はほとんどオートメーション化されていますので、機械に血液を入れると、あとは自動的に分析してデータが出てくるようになっています。
☆採血は赤ちゃんのために欠かせないチェック
妊娠中は、初期、中期、後期など何度か血液検査が必要になります。
採血は、大事な赤ちゃんのために避けては通れない検査です。
慣れていない方も、慣れていきましょう。
まずはリラックスして、深呼吸。
腕を伸ばし、肘の上の方にゴムが巻かれたら、手をグーに握ります。
肘の内側に浮き出た静脈に注射針が刺されて、血液が抜き取られます。
1回に採る量は多くても10~15ccほどです。(検査項目によって変わります)
採血中も深呼吸しながら、腕を動かしたりしないよう注意しましょう。

まとめ

妊娠中の血液検査は産まれてくる赤ちゃんにとって、とても大事な検査になります。
血液などを介して感染する病気などがわかることで、感染予防対策などがしっかりと立てられます。
きちんと検査してもらい、ママと赤ちゃんの健康を守りましょう。