カップル高齢で出産する人が増えている現在、なかなか妊娠したくてもできない人が増えているのも事実です。
管理人さとうも高齢出産での年齢で妊娠し出産を控えていますが、1度流産を経験し辛い思いをしました。
妊活している人でなかなか妊娠できない人は、不妊治療も考えなければいけないのですが、どのような治療をするのか不安ですよね。
不妊治療に使われるポピュラーなお薬に排卵誘発剤というものがあります。
排卵誘発剤とはいったいどういうものなのでしょうか?まとめてみました。

排卵誘発剤とはどんな薬でどういう人に使うの?

薬 (2)不妊といっても原因はさまざまありますが、排卵誘発剤が使われるのは排卵障害がある場合で、「無排卵症」や「無月経」「希発月経(月経周期がすごく長い)」などにあたります。
また、タイミング療法を1年~2年ほど行っている場合は、より妊娠のチャンスを高めるために使用したり、卵子の数を増やすため体外受精や顕微授精でも使われます。
排卵誘発剤は、飲み薬と注射の2種類ありますが、飲み薬(代表的なものはクロミフェン製剤という内服薬)の方が副作用も少なく、安全性が高いので一般的に使用されています。
服用期間は、基本的に月経5日目から5日間内服します。
注射(筋肉注射)は、副作用がおこる頻度も高くなるので、卵巣の反応を見ながらの使用になります。
注射は卵巣を直接刺激するので効果も高いようですが、排卵障害がそれほど重くない場合やタイミング療法などでは、まずは内服薬から治療を始めることが多いです。



排卵誘発剤の効果は?妊娠する確率はどれくらいなの?

●排卵誘発剤の排卵率・・・70~80%
●妊娠確率・・・20~40%
排卵誘発剤は、卵胞を育てて排卵をおこす効果があります。排卵障害がある人はもちろん、確実に排卵を起こすためにホルモンの状態を整える目的で使用されることもあります。

排卵誘発剤のリスク、多胞妊娠・卵巣過剰刺激症候群とは?

 注射 (2)排卵誘発剤は、不妊治療で使われるもっともポピュラーなお薬ではありますが、「多胎妊娠」と「卵巣過剰刺激症候群(OHSS)」という副作用があります。
多胎妊娠とは双子以上の妊娠になることをいい、通常、双子以上になる確率が自然妊娠では1%未満なのに対し、排卵誘発剤を使用すると、飲み薬で約5%、注射療法では約20%と確率が上がります。
卵巣過剰刺激症候群(OHSS)とは、排卵誘発剤で刺激された卵巣が大きく腫れてしまうこといいます。重症になると腹水や胸水が溜まったり、呼吸困難をおこすこともある重篤な副作用です。
このような副作用は、注射療法の際におきてしまう場合がほとんどで、飲み薬の服用ではおこることはほとんどありませんが、副作用がおきた場合は、重症化しないよう気をつけなければいけませんね。

まとめ

 ハート最近は、芸能人の妊娠・出産も多いので、不妊治療という言葉もだいぶ聞き慣れてはきましたが、いざ自分が不妊治療を受けるとなるといろいろ悩んでしまいますよね。
まずは、不妊治療で多く使用されている排卵誘発剤のことを知り、内容を理解しておくといざ不妊治療を受けるときも安心ですね。
排卵誘発剤は不妊治療のポピュラーなお薬ではありますが、注射療法ですと副作用がおきてしまうこともありますので、排卵誘発剤を使用するときは、お医者さんに指示に従って治療していきましょう。
また、排卵誘発剤はリスクのある治療です。わからないことがあるときは、まずお医者さんに相談しましょう。